薄毛と睡眠
今回は睡眠不足で薄毛になってしまうメカニズムについてご紹介していきます。
成長ホルモンが分泌されない
睡眠不足で薄毛になる要因としてまずは、成長ホルモンが分泌されない事が挙げられます。
成長ホルモンは体の各組織を修復や成長を促す作用があります。髪の成分はほとんどがタンパク質で出来ています。髪の成長にも欠かせない成長ホルモンですがタンパク質の合成には不可欠なのです。
成長ホルモンは睡眠時に多く分泌される為、慢性的な睡眠不足になると髪の成長がうまく行われずに薄くなってしまします。
理想的な睡眠
3時間以上の睡眠を取る
成長ホルモンは睡眠に入ってから30分から3時間の間が最も多く分泌されます。
そしてその後徐々に減ってきますが6時間程度は分泌が促されるのでできれば3時間から6時間以上は継続した睡眠を取るようにしましょう。
髪は乾かして寝るようにしましょう。
頭皮には常在菌がいます。湿気やほどよい暖かい環境は常在菌が繁殖しやすい環境です。
雑菌も含めて繁殖してしまうと頭皮環境に悪影響を及ぼす可能席があります。
痒み、湿疹、頭皮ニキビなど症状は様々ですが、毛穴を傷つけて抜け毛や薄毛を引き起こす原因にもなります。
寝る子は育つと言われておりますが、それは子どもだけに限らず大人…髪の毛にも共通して言えることです。みなさん睡眠は大事にしていますか?そして1日平均どれぐらいの時間睡眠を取っておりますか?
とはいえ、日本人は実際、世界主要先進7か国の中で一番睡眠時間が短いという研究結果が出ております。その中でも、最も短い睡眠時間となっているのが、50代女性という研究結果があります。
これはなにが言いたいかというと、当院での来院が多い年代だということです。そこで今回は、睡眠と薄毛の関連性について説明していこうと思います。少しでも気になる方は、最後まで読まれてくださいね。
睡眠不足は抜け毛を進行させる?
抜け毛の原因は、紫外線や直射日光によるダメージ、自律神経の乱れ、ストレス、生活習慣などと色んな原因があると言われておりますが今回は『睡眠』に着目して説明していきますね。
睡眠の役割
人が健康に生きて行くためにきちんとした睡眠が必要なのはみなさんご存じのはずです。睡眠は、身体の疲労を回復させる役割を持っています。心身ともに疲労やストレスが溜まっている状態だったり、内臓的な疲労がある場合は、しっかりと休息を取って体を休めてあげてください。
そのような疲労困憊状態で休息がろくに取れない状態が続いてしまうと髪の毛に行き渡るはずの栄養分が疲労回復のために使われてしまいます。そうなると結果的に、寿命の短い産毛ばかり生えてきてしまい、抜け毛が気になるようになってしまいます。
眠れない原因
とはいえ、このような文章を見て『早く寝なきゃ!』と焦って寝ようとしても逆にそれが心因的なストレスとなり、なかなか眠れなくなってしまいます。睡眠には生活のリズムすごく重要になります。人間にはサーカディアンリズムと言って体内時計が存在します。休みの日はゆっくりと起きて家から出ない(日光を浴びない)朝ごはんもいらない。など不規則な生活をしてしまうと体内時計がうまく働かなくなり、夜もうまく眠れなくなることもあります。
睡眠に入る前の環境も大事で寝る直前までスマホやパソコンなどのブルーライトを見続けていたり、音楽を流しっぱなしで寝るなどをすると脳が活性化して浅い睡眠となります。
深い睡眠につくには…?
スムーズな入眠を促すために大事になってくるのは、『深部体温』と『熱放散』です。簡単に説明すると深部体温は身体の内部の温度、熱放散は皮膚表面から熱を逃がす身体の仕組みです。
睡眠には体温が深くかかわっていて、深部体温が下がることで脳と身体が休息モードに入ります。深部体温は自然と下がりますが、より早く下がると入眠しやすくなり、睡眠も深くなります。
次に深部体温を下げるために熱放散が効果的です。熱を逃がすのに効果的な部分は手足末端で特に手の甲、足の甲は放熱しやすいと言われております。分かりやすい例としては、赤ちゃんを想像してもらうといいかもしれません。赤ちゃんは眠たくなると手だったり足が暖かくなります。それは、手足から熱を逃がして深部体温を下げているからです。逆に冷え性の方が、不眠になりやすいのは、手足が冷えていることによってうまく熱を逃がすことができず、深部体温が下がりにくいからです。
先ほどお伝えしたように深部体温が下がれば深い眠りに入りやすいです。そのため、寝る前に深部体温を上げると熱放散もスムーズになり、寝つきも良くなるでしょう。その際に『サンマット』などの遠赤外線マットを利用するとより簡単に入眠できるでしょう。
最後に
睡眠の役割の部分でも説明しましたが、人間の身体にとって髪の毛はあまり重要なものではありません。そのため、身体の疲労があれば疲労回復に対して全力を注ぎます。頭、髪の毛に対して栄養がなかなか行き渡らない状態となってしまいます。頭や髪の毛に対してケアをしても栄養が行き渡らなければ、毛も育ちません。
こちらを読まれた方は、ぜひ、自分の身体の疲労回復にも目を向けて上げてくださいね。
人生の3分の1は睡眠と言われるほどに睡眠が快適だと翌朝の体調が違います。
そして、6~8時間を髪を育てる時間に変えることが出来るのが、自分に合う枕選びです。
しかし、大半の方は何となくで枕を買って使っています。私もその一人でしたが、それでも20代くらいまででしたら体力もありますので問題は起きにくいですが、30代以降でしたら枕選びは慎重になった方がいいでしょう。
なぜ枕にこだわる必要があるのか
枕が合わないと首こりを招き寝ている間の頭部への血液や脳脊髄液と言われる液体の流れが悪くなります。また、枕が高すぎたり、低すぎたりするとスムーズな呼吸を妨げ、いびきや睡眠時無呼吸症候群などになりやすくなります。そのせいで睡眠の質が低下し眼精疲労や自律神経の乱れ、疲れが抜けないなどの回復を妨げてしまいます。
私たちも治療院をやっていますので体の悪い方の施術をしていますが、枕選びの最大のポイントは「第一頸椎に圧迫がない」という事が大事です。
良くある枕の典型が、首のカーブに沿って作られた枕や低反発枕などです。これらは首の圧迫が強く寝ている間に正常な血液循環が出来ないことと、首への負担が強く朝起きて首の痛みや疲労感を感じる場合があります。
また、低反発でしたら寝返りをするたびに体力を使うので深い睡眠がとりにくいという弊害も起きますのでどちらかというと寝返りがしやすい高反発枕のほうがいいでしょう。
枕カバーも肌や髪にとっても影響がある
枕だけではなく、カバーも重要です。カバーは「清潔さと素材」が重要です。
寝ている間に汗をかいていますし、寝返りすることで顔についている化粧品や皮脂が付着します。それが最近の餌になりカバーの上で増殖していきますのでなるべく枕カバーは1日1回、最低3日に1回は取り換えるといいでしょう。
素材に関しては寝返りをしたり首を動かすことで髪が直接カバーと摩擦します。その際素材が荒いと髪や肌にダメージを与えてしまいます。
1本1本を少しでも長くとどめておくには摩擦が少ない素材のほうがいいでしょう。そのためにも綿100%の枕カバーですが、一番いいのは「シルク」の枕カバーです。
シルクは高いというイメージがありますが、今では3000円くらいでネットで買えますので是非購入を検討されてもいいかと思います。
シルクは肌に優しく使用感は抜群にいいのですが洗濯機で丸洗いはNG。なのでシルク用洗剤かおしゃれ着洗いで優しく手洗いしないといけません。手間がかかりますが、寝ているだけで美髪を叶えてくれるアイテムですのでやってみる価値はあります。
いかがでしたでしょうか。寝具を見直すだけで睡眠の質や髪の質も変わってきますので薄毛やダメージヘアで悩んでいる方は是非一度やってみてください。
皆さんは健康的で美しい毛髪の為に『睡眠』を意識していますか?
『睡眠』の質は身体だけではなく頭皮環境にも凄く関係します。
今までに睡眠不足が続いたりした時って髪の毛がベタつくって感じた事はありませんか?
今回は『髪』と『睡眠』の関係性を知ってもらうことで健康的で美しい髪を手に入れていきましょう。
毛髪トラブルの人が睡眠で意識するべき事 3選
① 質のいい睡眠を取る
睡眠にはゴールデンタイムと言うのがあります。
これは夜10時~深夜2時までの間の事をいい、一番、成長ホルモンが分泌される時間帯です。成長ホルモンは髪の毛に栄養を取り込む毛母細胞を活発にしてくれます。
② 就寝時間と起床時間を固定する
毎日就寝時間と起床時間を同じにする事も大切です。
成長ホルモンの分泌に様々な役割を持つノンレム睡眠は睡眠の質に左右されやすいので毎日睡眠時間が不規則だと深い睡眠が確保できない可能性が出てきます。睡眠の質の低下は髪の成長に影響します。
③ ストレスや疲れを解消する
睡眠は髪の発育だけではなく日頃の疲れの解消やストレスの軽減効果があります。
疲労した状態では血液循環も悪くなり、ストレス過多だとホルモンバランスの乱れにより血管が収縮して全身の血流量が減少して髪に十分な栄養が運ばれなくなります。
今回は薄毛と睡眠の関係性についてお伝えしていきました。まずは睡眠時間をしっかり確保して体を健康な状態にしていくことが健康的な髪を手に入れる事に繋がります。